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Kagawa Yamanami Art Festival
2025
くるりアートかがわ

出展作家

1962東京都生まれ
1984武蔵野美術大学・油絵科中退。
1988デザイン会社勤務、イラストレーターとしてフリーで活動ののち、さいたま市議会議員(1995年~2011年 4期)

議員引退後制作に取り組む。 2016年に初個展。
その歴史から向き合う勇気を持てずにいた沖縄に病気療養のため数ヶ月滞在し
2018年に移住。 圧倒的な雨が体内の水分と呼応する島は私をひとつの個体にする。


個展
2016「ナニモノ?フタモノ。 」gallery219
2018「生存犬」STORE FRONT
2019「海へきなさ来なさい」LAUNCH LAUNCH PAD LAUNCH PAD GALLERY
2021「キミトイツマデモ」LAUNCH PAD GALLERY
2022「BlackbirBlackbird fly」コトコトgallery~B
2023「夜を明かし 日を暮らす」石垣市民会館・展示ホール   
「雨さえ明るい」コトコトgallery~B
2024「夏ぐれや」Gallery 美の舎
グループ展
2017「ムーンライト展」月光荘・画室
「DどこかにNなんかAる」masuii R.D.R gallery
2018「105°」ART TRACE GALLERY
2020年~「第4回 かがわ・山なみ芸術祭2020」
「第5回 かがわ・山なみ芸術祭2022」
2023「その時とその場所から」gallery K   
2025「msb! Okinawa IN 名護」coconoba
「apricots season’25」art cocoon みらい

「雨の行方」

沛然と降る沖縄の雨に打たれて色を増す植物同様にわたしの体も雨と呼応する。 生命活動の維持に不可欠な水は雨によってもたらされ、等しく降る恵みをわたしも一つの個体として待つ。
雲は淡々と役割を終え土に還り再び上昇することを繰り返す。 水が循環するあわいのことには口出しをせずただ何十億年も繰り返してきた。 「あわい」のことは人間に委ねられている。 洪水も干ばつも分配のことも。

沖縄では沖縄戦により水道施設も壊滅的な被害を受け水道のない空白の期間が続く。 水道施設やダム建設は米軍統治下で進められ1951年以降ようやく米軍基地の余剰水が地域住民に分け与えられた。

自然の役割と人の役割、水の循環とその先、「雨の行方」を黙想したい。